さて、傾向をつかむ作業に取り掛かろう。
『総合技術監理 キーワード集 2025』を読んでみたところ、総合技術監理の技術体系の骨格となる管理技術は大きく5つある。
・経済性管理
・人的資源管理
・情報管理
・安全管理
・社会環境管理
最終的にはこれら5つの管理をそれぞれ独立に行うのではなく、互いに有機的に関連づけるか、統一した機軸の下で行うことが望ましいらしいけど、まずはそれぞれの学識を深めていこう。
取り急ぎ、「経済性管理」の過去9年間(R6~H28)の択一式の問題から傾向をつかむ作業を行う。

経済性管理
経済は、さっそく苦手な分野で困る。QCD(品質・コスト・納期)がよい状態であることが必要、くらいはわかるんだけど、事業を企画して、納品して、その後の維持管理まで、全般的な流れをつかむ必要がありそうだ。
経済性管理は大きく7つのタイトルに分けられている。
その中から、過去問で出題されたものをピックアップしていきたい。
事業企画
事業のアイディアを具体化するにあたって事業計画を策定する業務のことで、このテーマからは次の過去問が出されていた。
・移動平均法、指数平滑法 : R4(計算)、R1
・投資回収計画 : R5(計算)、H30(計算)、H28(計算)
・NPV(Net Present Value)(正味現在価値) : R6(計算)、R2(計算)、R1(計算)
・費用効果分析(費用便益分析、費用効用分析) : R3
・サプライチェーンマネジメント : R2
・設計管理(信頼性設計・保全性設計、コンカレントエンジニアリング、デザインレビュー、デザインイン、フロントローディング) : R5、R1
・PFI(Praivate Finance Initiative) : R3
・PMBOK : R3
総監の択一問題の中でいくつか計算問題が出題されているわけだけど、ほとんどがこの経済性管理からだった。
キーワードの意味を抑えつつも、計算問題にも対応していきたい

品質の管理
・品質(要求品質) : H30
・品質管理 : H28
・QC(Quality Control)ストーリー・QC七つ道具・新QC七つ道具 : R6、R5、R2、H30、H28
・ISO 9000 : H30
・品質管理の統計的手法(管理限界、工程能力指数、不適合品率、適合品率、全数検査/抜取検査) : R6、R3、H30
・顧客満足(サービス品質、サービス特性) : R4
まずはQC七つ道具を覚えるところから始めていきたいと思う。

工程管理
・PQCDSME(生産性、品質、コスト、納期、安全性、意欲、環境) : R1
・サプライチェーンマネジメント(JIT生産方式含む) : R3、H30、H28
・プッシュ型、プル型生産方式 : R6、H29
・制約条件の理論(TOC)(Theory of Constraints) : R4
・負荷計画(リードタイム) : R5
・負荷計画(負荷工数、生産能力) : H30(計算)
・PERT/CPM(クリティカルパス含む) : R6、R3、H30、H29、H28
・現品管理 : R5
・5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾) : H30
・ECRS(Eliminate Combine Rearrange Simplify) : R5
…まんべんなくおさえていきたい。
原価管理・管理会計
・製造原価(製造直接費) : R6(計算)
・原価計算 : R2(計算)、R1
・活動基準原価計算(ABC)(Activity Based Costing) : H30、H28
・損益分岐点分析(損益分岐点、限界利益、優劣分岐点) : R6(計算)、R5、R3(計算)、H29(計算)
損益分岐点分析の計算は叩き込んでおきたい。
財務会計
・財務諸表 : R3、R2、R1、H30、H29
・キャッシュフロー計算書(営業、投資、財務) :R6、R4
・企業会計原則 : H28
財務諸表を読むことは、各企業の経営状況につながるのではないだろうか。ぜひ身につけたい。
設備管理
・設備管理 : R3、H29(計算)
・寿命特性曲線(バスタブカーブ) : R1
・設備保全(自主、定期、予知、事後、予防、改良、保全予防) : R5、R4、R2、H29
設備保全について、どれがどれを指すのか、抑えておく必要がありそうだ。
計画・管理の数理的手法
・ブレインストーミング法 : R1、H28
・デルファイ法 : R2、H28
・数理計画法 : R1、H28
・多目的最適化 : R2
・ゲーム理論 : R2
・階層化分析(Analytic Hierarchy Prosess) : R2、R1、H28
1つの問題の各選択肢に対し、各キーワードがちりばめられていたイメージ。
まとめてみての雑感
経済性管理を学習するにあたって、基礎知識はもちろん計算問題についても勉強する必要があると感じた。
仕事を進めていくうえで原価の計算などをすることがなく、なじみがない分大変だとは思うけど、これを身につけられたらさらにステップアップにつながると思うからがんばりたい。

